
全国にいる通勤困難な皆さま。こんにちは!
フリーランスデザイナーの井上カツオ(@katsuologo)です。
この記事では、ボクがパニック障害と診断されてから20年という節目を迎えて、改めて自分の抱えている病気についてお話しをさせていただきます!

今もパニック障害で悩んでいる方に少しでも勇気を持ってもらえたら嬉しいです!
目次
そもそもパニック障害って何?
「パニック障害」とは、体には異常はないけど突然苦しい発作が起こる症状のことです。パニック発作は実は珍しいものではありません。最近では芸能人の方でも公表している方が多いためパニック障害という名前だけは聞いたことがある人も多いかもしれません。

ネタバレ注意:宇宙兄弟の南波日々人(弟)もパニック障害を患っていましたね。
はじめてのパニック障害
ボクは満員電車に乗ることができません。それは人混みの中や閉鎖的な空間にいると息苦しく感じてバタリと倒れてしまうからです。それはパニック障害だと診断されました。はじめての発作は23歳のときなので、もうかれこれ20年も前になりますが、未だに満員電車には乗れませんし、花火大会やセール、エレベーターのような人混みの中だと発作が出るときがあります。なので今では一生付き合っていく病気だと割り切って生活しています。
23歳の診断結果を前に、当時のボクは自分の病気を受け入れることはできませんでした。「気のせい」「そのうち良くなる」「考えすぎ」。そんな言葉で自分を励ましていても、なかなか症状は改善されません。
結局は病状は回復せずに会社を辞めることになりました。
今までの日常生活に戻れない不甲斐なさ。恥ずかしさ。周囲に嘘をつく苦しさから逃げ出したくて、生まれ育った地元の川崎を出て京都への移住を決意。
京都への移住
京都は小さな街です。電車を避けて生活できるし(東京では電車は不可欠です)、友達からの飲み会の誘いも無いので、パニック障害を忘れるには好都合の街でした。
ただ、知り合いのいない土地で孤独な日々。夢も希望も持てないまま世捨て人のような暮らしを10年続けていました。
ノマドワーカーを知って驚愕
そんなある日。テレビで見た「ノマドワーカー」という生き方を知って驚愕しました。

ノマドワーカーとは遊牧民(ノマド)のように一箇所に留まらずに仕事をする人のことです。
「こんな暮らし方があるのか!!」
ノマドワーカーを知ったと同時に自分に足りなかったものも理解しました。
それは、10年間ずっと 自分はパニック障害のせいで不自由なんだと決めつけていました。けれど今、通勤しなくても良い自由な生活を実現している人たちがいる。
「ボクが不自由なのはパニック障害のせいじゃない。チカラが足りないからだ。」
その時にボクはノマドワーカーになることを決意しました。
デザイナー志望。未経験。37歳。
自分ならできる!と思いつつも、ずっと避けてきた夢のデザイナーへの道。それにノマドワーカーになるにはピッタリのお仕事です。
ですが、仕事でほんの少しかじった程度のデザイン力。デザイナーという肩書きは未経験。37歳。そしてリモートワーク希望(苦笑
正直、誰もがスルーするような希望条件でしたがそんなボクに、東京のベンチャー企業の社長がボクに千載一遇のチャンスをくれました。

この社長には本当に感謝しかありません!
WEBデザイナーという肩書きを得て「社長の期待に応えたい!」と心の底から思い、夢中で仕事をこなしました。入社6ヶ月でWEBディレクターにも抜擢されました。そんなチャンスをくれた会社も突然、入社わずか3年目で倒産。再び人生のどん底に、、。
会社の倒産。そしてフリーランスへ
その時は運も悪く妻の出産も重なっていたため、落ち込んでいる余裕はありません。今すぐに収入源が必要です。失業手当をもらいつつ転職活動を続けることに。でもなかなか条件に合った仕事は見つけられず、平行してクラウドソーシングでもお仕事を募集することに。
そもそもノマドワーカーに憧れてデザイナーになる決意をしました。デザイナー歴は浅いけど、今はスキルがある。肩書きもある。自分ならできる気がする。やるなら今しか無い!妻の後押しもあり未熟ながらフリーランスとして独立することを決意。
どうせやるなら本当にやりたい仕事がしたい。WEBデザインも好きだけど、ロゴデザインはもっと好き!なのでロゴデザイナーになりました。
今はフリーランスデザイナー3年目
独立からもうすぐ3年。今はロゴデザインを軸にWEBデザイン、チラシなどのグラフィックデザインなどをマルチに手がけています。
仕事はそこそこ順調で、99%が在宅のお仕事。なので今は仕事で電車に乗ることはほぼゼロです。

もちろん満員電車は乗りません!
まだまだ発展途上のボクですが、たくさんの人に支えてもらいながら通勤しない働き方を手に入れました。中年の未経験デザイナーにチャンスをくれた社長。独立を応援してくれた妻。ボクを信頼してお仕事をくださる皆さま。ずっと夢だったデザインの仕事も続けられて、今の生活が本当に幸せです。
今後のビジョン
ボクは長年、一人ぼっちで前に進めずに苦しい思いをずっとしてきました。
これからは、自分と同じように苦しんでいる人の背中を押してあげたい。チャレンジしようとする人(フリーランスになりたい人や起業する人)をサポートしたい。という想いがあります。そんな存在であるために、これからもっともっと逞しくデザイナーとしての活動に全力投球していきたいと考えています!
まとめ
ボクの実体験が誰かの勇気になれたら嬉しいです!遅咲き未経験でも、スキルが無くても、電車に乗れなくても、夢は叶うはず!