デザインで自社の魅力を高めたいと考えている事業者の皆さま。こんにちは。
フリーランスのデザイナーの井上カツオ(@katsuologo)です。
フリーランスのデザイナーとして活動しています。
この記事ではオシャレなデザインが欲しい事業者のためにこんなお悩みを解決します。
この記事で解決できるお悩み
- 若い顧客を増やしたい
- デザインを通じて魅力を高めたい
- 自分好みのデザインを作りたい
それではオシャレが魅力を高めているのか?について解説をしていきます。
結論:オシャレは顧客を減らす可能性もある
まずは結論からお伝えすると上のタイトルの通り「顧客を減らす可能性がある」です。
デザイナーをしていて一番多いのが「オシャレなデザインが欲しい」というご要望です。
ボクもオシャレなデザインは大好きです。ただ、それが顧客にとってプラスにならない場合もあります。そんな場合はプロとして反対の意見をしっかりお伝えします。
実際、このような体験はありませんか?
- カジュアルな服装で高級ブランド店に入って居心地が悪くなる
- オシャレなカフェで緊張する
このような経験はボクだけではないはずです!
多くの方々が、自分に合ったお店(商品・会社)かどうかを、デザインや客層などを通じて直感的に判断しています。
つまりオシャレを目指すということは、ターゲット顧客を絞り込むということ。魅力を感じる人もいれば、離れていく人もいます。なので、全ての事業でオシャレを目指すべきだとは言いきれません。
次は具体的な事例を紹介します!
オシャレに対するよくある誤解
さまざまな業種の顧客とヒアリングをしていて感じることは、多くの方々が「オシャレは付加価値」と考えているのだと感じます。
つまり自社にオシャレな魅力をプラスすることで、既存の顧客とは別でオシャレ好きの顧客(例えば若い世代) も取り込もうという狙いです。
この考え方は足し算です。でも実際には以下のように引き算だと考えるべきです。
例えば、若者向けにリニューアルされた喫茶店に、常連客は通い続けてくれるでしょうか?
具体的な事例を紹介します。例えば、果実飲料で有名な「トロピカーナ」は2008年にパッケージを全面リニューアルしてオシャレなデザインに生まれ変わりましたが、売上減少によりわずか1ヶ月で元のパッケージデザインに戻されたという事例があります。理由はさまざまありますが、既存顧客の視点に立てなかったことが原因と言われています。
「オシャレ」が全てプラスに働くわけではない
オシャレが成功する場合とは
オシャレは顧客を減らす可能性をお伝えしてきましたが、もちろん顧客を増やす可能性もあります。
それは上記の通りオシャレのニーズがあるかです。御社を選ぶ動機に「オシャレ」が加わるかということです。例えば以下にお店をランダムにピックアップしてみます。
- デートをするためのカフェ
- パソコン修理屋
- 整骨院
- 美容室
- 牛丼屋
- インテリアショップ
- 激安スーパー
上記のお店を選ぶとき、「オシャレ」を重視するものや、そうでないものもありませんか?
「オシャレ」という御社のウリが、顧客にとっては「そこじゃないんだけど」と狙いに反してしまう事もあります。
まとめ:御社にとってふさわしいデザインとは?
全てのデザインがオシャレを目指す必要はありません。牛丼チェーン店もスーパーのチラシも、デザインとして成果をあげるのは、顧客と顧客のニーズを反映したものです。
まずは顧客の目線に立って、「なぜ自社が選ばれるのか?」をしっかり見極めることが大切だと考えます。その上で、自社が本当に目指すべきデザインの方向性をデザイナーと模索していくことが、御社の魅力を高める秘訣です。
最後にこの記事の内容をまとめます。
- オシャレは顧客を減らす可能性もある
- デザインはオシャレだけが正解じゃない
- 顧客目線で自社の魅力を再確認する
ということで、この記事ではオシャレについての解説をしました。