ロゴ制作をご検討中の皆さま。こんにちは。
フリーランスのロゴデザイナー井上カツオ(@katsuologo)です。
今までに200件以上のロゴ制作実績があります。
ロゴはお客様とデザイナーが共同で作るものですが、実際の制作現場が見えにくく不安を感じる方も多いはず。
そんな方のために、この記事ではロゴ制作の依頼から納品までのながれについて解説していきます。
- ロゴデザインを依頼するのに不安がある
- ロゴがどのように出来るのか知りたい
それでは順番に解説をしていきます。
ロゴ制作の全体のながれ
まずはロゴ制作の全体のながれをご紹介します。ロゴ制作はおおまかに5つのステップに分けられます。
- ヒアリング
- デザイン
- ご提案
- 修正
- 納品
次にステップごとの具体的な解説をしていきます。
Step1:ヒアリング
ロゴ制作をする上でもっとも重要な工程がこのStep1「ヒアリング」になります。
ヒアリングとは、お客様のご要望の聞き取りをすることです。
ロゴは見た目の美しさだけではなく、会社の信念やコンセプトを見える化する大切な役割があります。
なのでこの工程では、このようなことを深掘りすることになります。
- メインの顧客はだれか?
- 何を伝えたいのか?
- ライバルは誰か?
- ご要望にどんな狙いがあるのか?
聞き取りとご提案をしながらロゴデザインの方針を固めていきます。
ちなみにボクの場合、まずは事前アンケートを書いていただき、その後Zoomにて詳しいヒアリングを行います。というのも、言葉遣いのニュアンスや表情などでお客様が伝えたい情報をしっかりと理解するためには直接お話しすることが大切だと考えているからです。
この記事では具体的な事例として、dog salon Link様のロゴ制作をもとに解説していきます。
打ち合わせはこんな感じでZoomでやりとりを行います。
事前アンケートの内容を深掘りしたり、他社のロゴを見ながらイメージのすり合わせを行います。
遠慮があっては良いものはできません。なので気楽で話しやすい雰囲気づくりを心がけています。
Step2:デザイン
この工程ではStep1のヒアリングのご要望をもとに、実際にロゴをデザインする作業になります。
ロゴをデザインしていく工程にはなりますが、いきなり作りはじめることはありません。デザインの方向性に間違いがないように、自社や他社などの情報収集をしておきます。ちなみにStep2の作業はこのような流れになります。
- ご要望を定義する
- 現状のデザインを収集する
- 競合他社のリサーチをする
- キーワードを選定する
- デザインコンセプトを決める
- ラフ案を描く
- 図案1を作る
- 図案2を作る
- 数日寝かせてプリントアウトして微調整を繰り返す
- デザイン意図の解説やモックアップ画像をまとめた資料を作成する
このように初校案をご提案するまでに様々な工程の中でデザインを磨き上げていきます。
Step2のウラ側については、長くなるのでまた別の記事で紹介します!
▼ちなみにこちらが実際の「6.ラフ案を描く」の工程のラフ案です。
ちなみにボクの場合、この時点でのラフ案をお客様に見せることはありません。「中途半端な状態で見せたくない」という気持ちがあります。これはボクのこだわりです。
あくまでボクのこだわりですが、多くのデザイナーさんはラフ案を見てイメージのすり合わせを行っています!
Step3:ご提案
実際にお客様に見ていただく工程がStep3です。
パソコンでデザインされたロゴ図案について、解説を交えて提案していきます。
ちなみにボクの場合この工程もZoomで行います。それはお客様がロゴデザインをはじめに見た反応や感じ方がとても大切だと考えているからです。
また、なぜこのデザインになったのかもしっかり言葉で説明することで、見た目だけでなく、デザインの意味もしっかり伝えるよう心がけています。
▼実際の提案資料がこちらになります。
20〜30ページのこちらの初校案資料は、打ち合わせの後にお渡しします。その後、お客様ご自身で資料をじっくり検討していただき、提案の中から1案を選び、追加のご要望があれば修正点を洗い出していただきます。
ぜひ率直なご意見をお聞かせください!
Step4:修正
次の工程は、図案をさらに磨きあげるための工程です。
よくある修正の一例はこんなかんじです。
- 違うフォントが見てみたい
- 色を明るくして欲しい
- 大文字にして欲しい
- この一部分を消して欲しい
このように、いろんなバリエーションを比較しながら、よりイメージに近いデザインを探していきます。
最終的に、はじめのデザインに戻っても構いません!「いろいろ試してみる」ということが大切です!
ちなみにボクの場合、この工程ではチャットやメールでスピーディーにやりとりを行います。繰り返しの作業工程になるため、作業効率を重視します。
実際のやりとりはこんなかんじです。
Step5:完成・納品
修正を終えたら、最後にデータの納品を行います。
ロゴ制作で扱うデータの種類は3種類あります。
- AIデータ
- PNGデータ
- JPGデータ
特に大切なのはロゴデータの大元となる「AIデータ」です。AIデータの納品が基本料金に含まれるかは制作者によって異なるので、AIデータをもらえるのか?追加費用が発生するのか?など事前に確認しておくことをオススメします。
ちなみにボクの場合、AIデータも料金に含めていますのでご安心ください!(宣伝)
ちなみにdogsalon Link様の完成したロゴがこちら
まとめ
いかがでしたでしょうか?
あくまでボクのロゴ制作の流れではありますが、大まかな流れは他のデザイナーさんも同じはずです。
ということで、この記事ではロゴ制作のながれについて解説をしました。