ロゴ制作をご検討中の皆さま。こんにちは!
フリーランスのロゴデザイナーの井上カツオ(@katsuologo)です。
いままで200件以上のロゴ制作実績があります。
この記事ではロゴを作りたい人のためにこんなお悩みを解決します。
- ロゴが必要だけど自分では作れない
- どこで頼めば良いか選べない
- 自社にとって一番良い依頼方法が知りたい
それでは順番に解説をしていきます。
ロゴを依頼する方法5つの紹介
まずはこちらの全体図をご覧ください。
ロゴを依頼する方法は以下の5つです。
- ロゴジェネレーターで自分で作る
- デザインコンペで公募する
- スキルシェアサービスを利用する
- フリーランスデザイナーに依頼する
- 制作会社に依頼する
それでは順番に解説していきますね。
01 ロゴジェネレーターで自分で作る
ロゴジェネレーターとはWEB上やスマホアプリでかんたんかつ無料(安価)でロゴを作れるサービスです。料金相場は0円〜1万円程度。
料金の仕組みは、小さい画像は無料でダウンロードできて、大きなサイズの画像だと有料、という料金設定のサービスが多いです。「デザイナーに頼みたいけどお金はかけたくない」という時には非常に便利なサービスです。
最近では日本語対応のサービスも増えてきており、多くのロゴが量産されています。
「依頼方法」って言いながら自分でつくるんじゃねーか!っていうツッコミが来そうですが、、。
ロゴジェネレーターを利用するメリット・デメリット
ロゴジェネレーターを利用するメリットは以下の通りです。
- 手軽に無料(もしくは低額)でロゴが作れる
- 自分の手で好きなデザインが作れる
ロゴジェネレーターの最大の魅力が「無料」と「手軽さ」!自分でサクッと手軽に作れるので人気のサービスです。さらにロゴジェネレーターのデメリットも解説します。
- 他社と重複する可能性がある
- 権利関係が不透明
- 自分のセンスが必要
- 画像データしか手に入らない
無料と手軽さが魅力のサービスですが、一方で「権利」に関してリスクがありますので、それらを理解した上でのご利用をオススメします。
ロゴジェネレーターで作ったロゴは「二次創作物」と呼ばれ、著作権としてはかなり不透明な部分が多いのが現状です。ですので、**長く使い続けるようなロゴ。例えば企業ロゴや商品ロゴなどにはオススメしません。**
また、手に入るデータの種類も注意が必要です。ロゴデータは「AIファイル」というデータで扱うことが多いのですが、ロゴジェネレーターではAIファイルはダウンロードできません。
代表的なロゴジェネレーターサービスの紹介
ロゴジェネレーターの代表的なサービスはこちらになります。
出典:【LOGASTER】ロゴジェネレーターの中で最も有名なWEBサービスのひとつです。いくつかのステップを進めることで、あっという間にロゴが作れます。無料ダウンロードできるファイルはLogasterの透かし入り画像ですが、有料で(XS:2,199円〜L:9,399円)購入すれば透かし無しの大きめ画像がダウンロードできます。印刷する場合はSプラン以上をお選びください。
ネットショップで有名な「STORES」が運営するロゴジェネレーター。もちろん国産なので日本語にも対応。さらに商用OK・完全無料という太っ腹サービス
デザインも豊富でシンプルで良い感じです。
ただし、ダウンロードできる画像がかなり小さい(480px)ため、印刷物には使用しない前提で利用することをオススメします。
ロゴジェネレーターで作成するときのポイントまとめ
そんなロゴジェネレーターを利用するのはこんな方へオススメします。
- とにかく早くロゴが欲しい
- ロゴにお金をかけたくない
- とりあえず仮のロゴが必要
使用目的に注意が必要ですが、とても便利なサービスなので手軽にロゴを作りたい方にはオススメです!
02 デザインコンペで公募する
デザインコンペとは、多くの応募者の中からより優れたデザイン作品を選出する仕組みのことです。1つの案件に対して複数の応募の中から受賞作品を決める仕組みです。
料金の相場はだいたい2〜3万円程度で、100案以上のアイデアが集まることもあります。クラウドソーシングの普及により一般にもデザインコンペが利用されるようになりました。
クラウドソーシングとはオンライン上で仕事を受発注ができるWEBサービスのことです。デザイン以外でもいろんな種類のお仕事があります!
デザインコンペを利用するメリット・デメリット
デザインコンペを利用するメリット・デメリットをそれぞれ紹介していきます。まずはメリットから紹介します。
- たくさんのデザインの中から選ぶことができる
- 2〜3万円程度でロゴが作れる
- コンペ自体が企業のPRになる
デザインコンペの最大の魅力は、たくさんのアイデアが集まるということです。また、比較的低価格でロゴが手に入ることも魅力のひとつです。
- どんな人でも応募できるので、必ず気に入ったデザインがあるわけではない
- 提示金額が安いと良いデザインは応募されない
- デザイン初心者の応募が多い
- コミュニケーションが不足する
例えば3万円のコンペで50案が集まるのなら、応募側の見込み収入は1案あたり600円です。この価格では本業のデザイナーは参加できません。
つまり応募する人は、デザイン初心者や学生の腕試しの可能性が極めて高いです。
もちろん「デザインは結果が全て!かかった時間や誰が作ったかは関係なく、デザインが良ければ良いじゃないか!」という考え方も一理ありますね。
クラウドソーシングの代表的なサービス
出典: 【Lancers(ランサーズ)】日本最大級のクラウドソーシングを提供するサービスです。後述するクラウドワークスと同じく業界最大手のサービスです。2019年に東証マザーズに上場を果たしています。
出典:【CrowdWorks(クラウドワークス)】
ランサーズと同じく業界最大手のサービスです。ランサーズと比較するとお仕事の案件の数が多いのが特徴です。口コミやアンケートなどのお仕事が多いですが、ロゴデザインコンペも発注できます。
デザインコンペで依頼するときのポイント
デザインコンペはたくさんのアイデアが集まるのが最大の魅力です。ただし、応募する人はデザイン初心者の可能性が高いためデザインをしっかりと見極めるスキルが必要です。
- たくさんの中から選びたい
- デザイナーを探す手間を省きたい
- 理念やコンセプトよりも見た目の印象を大切にしたい
デザインコンペはデザイン初心者や学生の腕試しの場。品質のムラはあるけど、相場より低価格で先進的なデザインに巡り会う可能性もある。
03 スキルシェアサービスを利用する
あまり聞き慣れないかもしれませんが、スキルシェアとはコンペと同じようにオンライン上で仕事を受発注ができるWEBサービスのことです。
デザインコンペとの違いは売りたい側が自分の商品やサービスを公開し、発注者側が購入するという仕組みです。
料金は幅広く1万円〜10万円程度。納期も依頼者数によって、一週間で仕上がることもあれば、数ヶ月待ちの人気デザイナーもいます。
スキルシェアサービスを利用するメリット・デメリット
デザインコンペを利用するメリットは以下の通りです。
- たくさんの出品の中から自分好みのデザイナーを選べる
- 探しやすい
- 納得できるデザインができやすい
コンペは誰から応募が来るのか分からない仕組みでしたが、スキルシェアは作品を通じてデザイナーを指名できるのが最大の魅力です。デザイナー側にとっても、低い採用率のコンペよりもスキルシェアの方が収益性が高く、その分デザインに時間をかけられるというメリットもあります。
- コンペと比較すると提案数は減る
- 誰でも出品できる(匿名性が高い)
- チャット中心(コミュニケーション不足)
- サービス外でのやりとり禁止
デザイナーひとりとの取引になるのでコンペの提案数には及びません。また、スキルシェアサービスは匿名性も高く基本的に誰でも出品できるので、デザイン初心者が多いのも実情です。さらに、サービス外でのやりとりを禁止しているサービスが多く、デザイナーと対面で打ち合わせをするようなことは基本的にできません。
スキルシェアサービスの代表的なサービス
出典:【coconala(ココナラ)】ココナラはビジネスから個人利用まで、スキルを売買できる日本最大級のスキルマーケットです。最近ではTVCMでもおなじみになり広く知られるようになりました。
出典:【SKIMA(スキマ)】
skimaはアニメやイラスト、同人誌系のデザインが多くココナラと比較すると比較的安い価格設定なのが特徴です。
スキルシェアサービスで依頼するときのポイントまとめ
スキルシェアサービスは発注側も受注側も両者にとってメリットのある便利なサービスです。これからさらに普及していくであろう注目サービスであることは間違いありません。
- 自分好みのデザイナーにお願いしたい
- 手間をかけずに見つけ出したい
ロゴデザインは企業理念やコンセプトを表現したものです。しっかりコミュニケーションを取りながら、自社らしいロゴを作り上げてください!
04 フリーランスデザイナーに依頼する
デザイナーへ直接やりとりをすることで、クラウドソーシングやスキルシェアサービスに登録していない人気のデザイナーに依頼ができます。料金はデザイナーによって異なりますが、だいたい5〜10万円程度です。
フリーランスデザイナーへ依頼するメリット・デメリット
直接デザイナーへ依頼するメリット・デメリットは以下の通りです。
- 安心できる品質が望める
- 対面で打ち合わせができる
- Webサービスに参加していない人気デザイナーに依頼できる
- 著名デザイナーというPRになる
プロのデザイナーなのでデザイン品質はお墨付きです。また、イメージが曖昧でもプロの目線でデザインの方向性を導いてくれる安心感があります。またスキルシェアで禁止されているような縛りがないため、対面で打ち合わせをすることができます。
- デザイナーを探しづらい
- 人気のデザイナーだと数ヶ月待つこともある
- 人気デザイナーは高額になる
既に知名度があったり、制作会社の取引が中心のフリーランスのデザイナーは、ホームページやSNSだけで発信している人が多いので、自分好みのデザイナーを探すのは至難の業です。また、デザイナーによっては数ヶ月待ちの場合もあるため、時間に余裕を持って相談することをオススメします。
フリーランスデザイナーへ依頼する方法
このようなフリーランスのデザイナーを探す方法は以下の3つです。
- Instagramで「#ロゴデザイナー」と検索する
- Twitterでフリーランスデザイナーを検索する
- Behanceで国内のロゴデザインを検索する
Behanceとは
出典: 【Behance(ビハンス)】
BehanceとはAdobe社が運営する世界中のクリエイターが自身の作品を公開しているWebサービスです。世界中のデザイナーがいるので探すのが大変に感じるかもしれませんが、クリエイターの所在地で絞り込みができますので、ご近所のデザイナーの中から気に入ったデザイナーを見つけることができます。
番外編:よくある失敗例
よくある失敗例として、以下のようなケースがあります。
- 知人のデザイナーに依頼する
- Webデザインのついでにロゴも依頼する
同じスポーツでも水泳選手とサッカー選手では全く競技が違います。それと同じように、一括りにデザイナーと言っても、Webデザインとロゴデザインは全く違う競技です。
実際、ロゴに対して苦手意識をもっているデザイナーさんはけっこう多いです
あと当然ですが、デザイナーそれぞれに個性があります。知り合いのデザイナーさんと気まずい関係にならないためにも、しっかりとデザイナーの個性を見極めた上で依頼をすることをオススメします。
フリーランスデザイナーへ依頼するときのポイントまとめ
フリーランスデザイナーへ依頼するのはこんな方にオススメします。
- デザインにこだわりたい
- コミュニケーションをとりながらじっくりと作り上げたい
- デザイナーを探す手間を惜しまない
いきなりメッセージを送るのは不安かもしれませんが、デザイナーは日常茶飯事ですのでご安心ください!
05 制作会社に相談する
たくさんのデザイナーが所属している制作会社に依頼するのもオススメです。個人間取引と比べて高額(10-20万円)になりますが、安心できる品質と素早い対応が魅力です。
制作会社へ依頼するメリット・デメリット
制作会社へ依頼するメリット・デメリットは以下の通りです。
- 多くの実績を持ったプロがデザイナーが集まっている
- 安心して依頼ができる
- ロゴデザイン以外でも相談に乗ってもらえる
制作会社の最も大きな特徴は、品質ややりとりの安心感です。
また、ロゴデザインだけでなく、チラシやホームページなどを一括でおまかせできる制作種類の豊富さも魅力です。
- 担当者を次第で品質が変わる
- ロゴ以外のお仕事の営業をかけられる
- もっとも高額になる
一番のデメリットとしては他の方法と比較して最も高額になるという点です。また、制作実績を公開している制作会社でも、気に入ったデザイナーが担当になるとは限りません。
制作会社へ依頼する方法
出典:【アイミツ】
制作会社へ依頼するときのポイントまとめ
制作会社へ依頼するのはこんな方にオススメします。
- 高額でも良いから安心して依頼したい
- ロゴ以外のデザインもお願いしたい
5つのサービスを比較・まとめ
5つの方法をおさらいしていきます。
ロゴジェネレーター | コンペ | スキルシェア | フリーランス | 制作会社 |
---|---|---|---|---|
0〜1万円 | 2〜3万円 | 1〜10万円 | 5〜10万円 | 10〜20万円 |
品質は自分次第 | 低〜中品質 | 中〜高品質 | 高品質 | 高品質 |
0日 | 2〜3週間 | 1週間〜数ヶ月 | 3週間〜数ヶ月 | 1ヶ月以内 |
ながながと解説してきましたが、要約するとこのようになります。
- とりあえずのロゴが必要なら「ロゴジェネレーター」がオススメ
- とにかく安価で作りたいなら「ロゴジェネレーター」がオススメ
- あまり時間も手間も掛けたくないなら「デザインコンペ」がオススメ
- たくさんのアイデアの中から選びたいなら「デザインコンペ」がオススメ
- 自分の目利きでデザインを選びたいなら「スキルシェアサービス」がオススメ
- 理念やコンセプトからじっくり作り上げたいなら「フリーデザイナー」か「制作会社」がオススメ
- 高品質低価格なら「スキルシェア」か「フリーデザイナー」がオススメ
- 安心して任せてしまいたいなら「制作会社」がオススメ
ということで、この記事ではロゴを依頼する5つの方法について解説をしました。