ロゴ制作をご検討中の皆さま。こんにちは。
フリーランスのロゴデザイナーの井上カツオ(@katsuologo)です。
今までに200件以上のロゴ制作実績があります。
この記事では無料でロゴを作りたい人のためにこんなお悩みを解決します。
- どのロゴジェネレーターを選べば良いのか分からない
- 無料でも良い感じのロゴがほしい
- 自分で作ってみてもなぜかイマイチ
それでは順番に解説をしていきます。
ちなみに、実際のご依頼でロゴジェネレーターを使用することは一切ありませんので、ご安心ください!!
今回利用するサービスの紹介
ニューヨーク発のウェブサイトビルダー『SQUARESPACE』が提供する無料ロゴ制作サービスです。SQUARESPACEもカッコイイホームページがかんたんに作れる便利なサービスですが、ロゴも品質が高そうなので、こちらを使ってロゴを作ってみます。
ウェブサイトビルダーSQUARESPACEは日本語化されていないので日本ではなじみ薄いですが、海外では結構有名なサービスなんです
できること・できないことを整理する
まずはこのサービスでできること、できないことを挙げていきます。
- 5000pxまでの大きいロゴが無料で自作できる
- フォントは40種弱
- 日本語も入力できる。ただしフォントは選べない
- シンボルマークを複数組み合わせることができない
- シンボルマークを反転、回転させることができない
- ダウンロードするにはアカウント登録(無料)が必要
- テキストは改行、縦組みなどできない
ちなみに無料ロゴジェネレーターでロゴを制作する際は以下の点にご注意ください。
このサービスに限らず、無料ロゴジェネレーターで制作されたロゴについては、権利関係が不透明なため法人ロゴなどで使用するのはオススメしません。
今回作るサンプルロゴの方向性
さて、今回制作する仮想ロゴの背景を考えていきます。実際に過去にいただいたオファーをもとにします。
- 友人たちと結成したロードバイクのチームロゴ
- ガチでは無い素人の集まりなのでゆるーく楽しく琵琶湖を走る
- チーム名は「Chicken Lakers」
- タグラインは「BIWAKO CYCLING TEAM」
- メンバー募集の際に使用するロゴが欲しい
- 将来的にはユニフォームも作りたい
- 鶏、自転車のシンボルはベタすぎるからイヤ
- スポーツチームっぽく、でもガチスポーツすぎない
- チームカラーは赤
こんなイメージで制作していきます。
ロゴを作ってみる
では早速試していきます。
01 チーム名を入力・フォントを選ぶ
まずは中央の入力スペースに「CHICKEN LAKERS」と入力していきます。
ロゴ制作がはじめての方は、まずテキスト部分から作ることをオススメします。
なぜなら、シンボルマークと比較して文字(ロゴタイプ、タグライン)の方が自由度が低いため、制約が多い方から作っていく方が作り直しが減ります。
ここで迷うのが英語表記の「大文字」にすべきか「小文字」にすべきかですよね。二つの印象の違いは
- 小文字 = 柔らかい、丸い、シルエットがデコボコ
- 大文字 = 堅い、四角い、シルエットが均一
こんな違いがあります。今回ボクは大文字を選びました。理由としては文字全体のシルエットを均一にさせることでスッキリとしたスポーティな印象を与えたいためです。
ロゴタイプについての解説はこちら。
- Hrlveticaフォント = 読みやすく、スッキリしたフォント
- 大文字 = スッキリしたシルエット
- 太字 = スポーツの力強さ
- 斜体 = スポーツの疾走感
困ったときは「ヘルベチカ」フォントで間違いないです。
02 タグラインを入力
タグラインには通常「メッセージ」や「理念」、「事業内容」などが入ります。
今回は「BIWAKO CYCLING TEAM」と入力していきます。
タグラインは左上のTaglineのテキストスペースに入力していきます。
タグラインについての解説はこちら。
- Ralewayフォント = 細いフォントでロゴタイプを引き立たせる
- 大文字 = スッキリしたシルエット
03 シンボルマークをリサーチする
今回の仮想ロゴの背景を元に、シンボルとなり得るキーワードを思いつく限り箇条書きしてみます。
- 鶏(にわとり)
- 翼
- 鶏冠(とさか)
- 自転車
- タイヤ
- スピード
- ヘルメット
- 湖
- 山
- 太陽
ある程度キーワードが出尽くしたら、今度は消去法で絞り込みます。
ユニフォームを想定するなら、自転車関連のシンボルマークはひねりがなさ過ぎるので省きます。また、「湖」という表現もデザインで表現しづらいので省きます。太陽、山は関連性が薄いのでこちらも省きます。なので、残るのは鶏、翼、トサカあたりです。このキーワードでカッコイイシンボルマークを探してみます。
日本語検索は対応していないため、英語入力してください!
いろいろ試してこちらの「翼」シンボルマークが気に入りました。
このシンボルマークを選んだ理由はこちら
- スポーツチームらしい躍動感
- パッと見た目では堅いスポーツチーム(チキンとのギャップ)
- 翼=飛行、でも鶏はそもそも飛べない = このギャップの中に意味を持たせる
ロゴデザインの面白さはギャップです。ほんの少しだけ目線を変えてみることで、アイデアの選択肢は広がります。
04 レイアウト・配色の調整
最後にバランスを整えていきます。
レイアウトのコツとしては、タグラインを小さめにすることで、ロゴタイプとのメリハリができて、全体のバランスが良くなります。
シンボルマークのカラーは深みのある赤を選びました。翼のシンボルなのに、この色だと鶏のトサカのように偶然見えたので、この色を選びました。
ロゴは偶然の重なりの末に面白くなってきます。はじめはどんどん試してみるのがイイですよ!
ロゴが完成したので、最後にイメージを見てみます。
一歩引いた目線でロゴ全体を眺めてみることで、バランスの違和感に気づくことがありますので、ダウンロードをする前にこの画面でチェックすることをオススメします。
これでロゴが完成しました〜!
制作時間は5分。デザインの制約は多いですが、手軽にロゴが作れる便利なサービスでした!
05 完成&ダウンロード
左下の「SAVE LOGO」ボタンをクリックすると無料会員登録画面が開きます。こちらでログインをした後にダウンロードが可能です。
ファイルは着色、白、黒の3種類ダウンロードできます。大きさも5000pxのサイズまで無料でダウンロードできます。
太っ腹サービスですね!
06 後から微調整を行いたいとき
ロゴを保存したときにメールが届きます。そのメール内の「DOWNLOAD YOUR LOGO FILES」ボタンをクリックして、画面左下の「EDIT LOGO」をクリックすることで、ロゴの再編集ができます。
全ての無料ロゴジェネレーターの注意点
先にもお伝えしましたが、無料ロゴジェネレーターで制作されたロゴは権利関係が不透明なため、後々のトラブルを避けるためには商用利用、法人ロゴなどに使用することはオススメしません。
まとめ
いかがでしたか?こちらの記事が無料ロゴジェネレーターのヒントになれば幸いです。
無料でも工夫次第で品質の高いロゴが作れますので、ぜひチャレンジしてみてください!
ではまたー!